CLARITY Ⅱ

CLARITY          

果てしない宇宙の中で人は

一人では生きていけない

他者との繋がりから、無意識に影響を受けたり与えたり。

幸せだとか不幸だとか何が良くてて悪いことか

分けなくていい、常に掴みどころのない状態が

ただそこにある。

だれとどこにいるとほっとしたり緩む感じがするのか

世界の断片が私たちを包む

そんなテーマです

BOOKS

「Clarity(透明さ、明瞭さ)」。永瀬沙世の展覧会にこのタイトルがつけられるのは2回目である。しかしながら、彼女は、単に「透明」で「明瞭」な写真を追求しているわけではない。むしろ「わかりやすさ」から遠く晴れて、茫漠とした世界やそれを見つめる視覚の不完全性から、作品制作を出発させている。彼女にとって「世界」は、自分自身が撮った何万枚もの写真群を幾度となく見直し、主観やエゴを排除しきった後に、無意識とともにはじめて「見える」ようになるものなのである。

                    牧信太郎 編集者,『美術手帖』コントリビューティング・エディター

永瀬沙世が自らのレーベルで企画し、制作した12冊目の写真集が本展で発刊。

この写真集は前編と後編の2部に分かれており、2021年の「CLARITY」展に続き、今回の「CLARITY」展の作品を含めて完全な作品集となります。また、前回に引き続きグラフィック・エディトリアルデザイナーの米山菜津子さんがデザインを手がけております。

永瀬沙世 写真集『CLARITY 

価格:2,940円(税抜2,673円)
ページ:72pページ
サイズ:B5 182 x 250mm
発行部数:400部
デザイン:米山菜津子
発行:YOMOGI BOOKS

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